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バー・ルパン / バーテンダー

バー・ルパン / バーテンダー 開 幾夫

お酒を美味しくするのは
カウンター越しの会話と
職人としての心意気。

銀座五丁目のみゆき通りの裏路地にひっそりと佇む「バー・ルパン」。赤い電気看板を目印に地下に降りていくと、96年の歴史を持つ粋な空間が広がっている。太宰治や坂口安吾をはじめとする多くの文豪に愛された酒場として名高い名店だ。

バーテンダーの開幾夫さんは「おいしいものを作るのは当たり前。自らお客様に提案して受け取っていただき、喜んでもらうまでが職人技」と語る。

「職人は、営業マンでいなくてはいけないんです。技術力はもちろん、商品をお客様に手に取ってもらえるようにする工夫が大切だと思います。お酒を作り始めるまでに、カウンター越しにお客様とちょっとした会話をしますよね。その会話から好みを読み取って、そのお客様に合わせて味を調整するんです。オーダーメイドのようなお酒が飲めるのも、バーの魅力の一つですよ」

開さんが振る舞うお酒の味わいは千差万別。だからこそ、多くの人に慕われているのだろう。今では老若男女が日々の疲れを癒しに訪れる「バー・ルパン」。カウンター越しでの出会いについて開さんに尋ねてみた。

「どんな世代の相手でも自分の言葉で向き合っています。そうすると仲間として受け入れてくれて、彼らも自分の言葉を使ってくれるんです。酒場は違う世代の人と出会う場所です。この店にも20代から80代まで様々な人が来てくれるから、それぞれに教えてもらうことも教えてあげることもできるんですよ」

実は、カナダグースジャパン社長の平井洋司の記憶にも、若き日に父親と初めて盃を交わした思い出の店として深く刻まれているそうだ。「自分たちがしてきた経験を、若い世代にも経験してもらいたいですね。それをどう思い、どう感じるのかは彼ら次第」と開さん。そんな彼も新たな経験を求め続けている1人だ。

「自分が知らない世界を知りたいんです。新しい経験は、楽しいし勉強になります。何よりお客様との会話の種になりますからね」

バー・ルパン

住所:東京都中央区銀座5-5-11 塚本不動産ビル 地下
TEL:03-3571-0750

開 幾夫

「バー・ルパン」のバーテンダー。50年以上の職歴を持ち、1999年に「バー・ルパン」に入社。

バー・ルパン / バーテンダー

開 幾夫

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