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歌舞伎座 / 歌舞伎役者

歌舞伎座 / 歌舞伎役者 片岡 千之助

芸を突き詰めるのが
“クラフトマンシップ”、
それを表現する舞台を守っていきたい。

人間国宝の片岡仁左衛門を祖父に持ち、自身が4歳だった2004年に歌舞伎座で初舞台を踏んだ歌舞伎役者の片岡千之助丈。表現することを自らの使命と捉え、昨今は映像作品や現代演劇など自由に表現のフィールドを広げてきた。

彼にとって銀座は、デビューを飾った街であり今も通い続けている仕事場だ。「生まれたときから通っている場所ですが、まだ板につかないという気もしている“大人の街”。歌舞伎座で働く人や歌舞伎の舞台を作る裏方さんたち、あとは散歩をしていても古くからのお店がたくさんあって、職人が働くものづくりの街のイメージも昔からありました」

大道具、小道具、衣装や化粧、出囃子まで、歌舞伎はクラフトマンシップの総合芸術とも言える。そんななかで役者として生きてきた片岡さんが考えるクラフトマンシップとは。

「自分自身のことは、実は職人気質な表現者だとは思っていないんです。僕はかなり自由なんですよ。クラフトマンシップという言葉で思い浮かべるのは、職人気質でコツコツと一つのことを突き詰める人。例えば、祖父の片岡仁左衛門。祖父は人間国宝となった今でも自分の練習風景を撮影して見返して、研鑽に励んでいます。何かを作り上げる過程で、まず自分の中に自分を探すその姿勢を見て、ものづくりの心意気を感じています」

長きに渡って受け継がれてきた日本の伝統芸能をこれから担う立場として、24歳の千之助さんは未来を見据えている。「ファッションが大好きだから、今回参加できたのも嬉しかったです」と話す彼は、カナダグースの取り組みにも共感するところがあったそうだ。

「カナダグースは、動物性の素材を使うために厳しい基準をクリアしているとお伺いしました。サステナブルの観点では、古くからの伝統を大切にしてきた歌舞伎業界も、これからも舞台を続けていくために見直すべきところがあるかもしれない。歌舞伎を広めるのは一人で出来ることもあるけれど、歌舞伎を守るのは一人だけではできないですから。役者は表現をするのが仕事ですが、多くの人と手を取り合って自分たちが立つ舞台を守っていきたいです」

片岡 千之助

2000年、東京都生まれ。人間国宝の十五代目片岡仁左衛門を祖父に、歌舞伎役者で俳優の片岡孝太郎を父に持ち、歌舞伎界の次世代を担う歌舞伎俳優。その活躍は歌舞伎のみに留まらず、今年2月に時代劇主演映画「橋ものがたり〜約束〜」、5月に出演映画「わたくしどもは。」、6月に「九十歳。何がめでたい」が立て続けに公開。7月には自身初のストレートプレイとなるイギリスの戯曲「ヒストリーボーイズ」にて主演を務めた。また、大河ドラマ「光る君へ」一条天皇の第一皇子である敦康親王役で、10月中旬より出演。

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