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ペコラ銀座 / 代表

ペコラ銀座 / 代表 佐藤 英明

テーラーリングの原点に
どんなときも立ち返る
丁寧な手仕事。

明治時代より常に流行の発信地として日本のファッション業界を牽引してきた街・銀座。この土地に憧れて店を構えたのが「ペコラ銀座」だ。銀座四丁目のビルにある気品に溢れる一室で、24年前からテーラーを営んでいる。

「ペコラ銀座」の紳士服づくりは、代表の佐藤英明さんが生地を手作業で裁断するところから始まる。佐藤さんはテーラーを営む祖父と父を持ち、1987年に洋裁を学びにパリに渡った。当時のヨーロッパでは、注文服は主流ではなくテーラーへの道のりは険しいものだった。

「テーラーになることを諦めきれずにいる時に、アルバイト先のお客様が着ていたスーツに一目惚れしたんです。そしてそのスーツの仕立師だったマリオ・ペコラさんをミラノまで訪ねて、弟子入りを果たしました。そこから5年間修行を重ね、服づくりを基礎から教えてもらいました。最初は大変で何度も辞めようかと考えましたが、仕立てられた服を見るとどうしても惹かれる自分がいて諦めきれなかったですね」

細部まで行き届いた繊細な技術と自分の目で見て感覚的に服を作ることをマリオさんから受け継いだ佐藤さん。そんな彼に長年大切にしてきたクラフトマンシップについて伺った。

「一番は丁寧さです。ミラノのスーツは、テーラーリングの基本が詰まっています。特にマリオさんは100年前から変わらない技術でスーツを仕立てています。裏地やポケットの付け方などを見ると、服づくりの原理が分かるんです。時代の流れとともにどうしても製作過程を変えざるをえない場合でも、その中でいかに丁寧さを持って原点に立ち返りながら服を作れるかが大切だと考えています」

伝統的な丁寧な手仕事を継承する佐藤さんは「カナダグースには変わらない魅力がある」と教えてくれた。

「実は、18年前にカナダグースのダウンコートを買ったんです。着丈が短めのタイプで実用的で暖かいです。そして、時代に左右されないデザインがとても好きで今でも着ています」

ペコラ銀座

住所:東京都中央区銀座4-3-2 清水ビル3F
TEL:03-5356-6465

佐藤 英明

「ペコラ銀座」代表であり仕立て人。イタリア・ミラノを代表する仕立師マリオ・ペコラ氏に師事。

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